2匹の猫とわたし
みぃちゃん・・・雑種 ♀ 20才(2022/12/25 命日)
さしみ・・・雑種 ♀ 2才8か月(2020/8/11 保護)
わたしの家庭は世間一般で言うと複雑っぽいが
自分ではなんとも思っていないので
赤裸々に書き綴っていこうと思う
わたしが中学生の時に、母親が拾ってきた猫
それがみぃちゃんである
当時、母親が付き合っていた彼氏の家で飼っていた
そしてわたしが高校生になり
その母親の彼氏が建ててくれた家にみんなで住むことに
もちろん、みぃちゃんも一緒に
月日はかなり経ち、わたしが高校卒業と共に
母親とその彼氏の関係性が悪くなり
わたしと母親だけ出ていくことになった
弟とみぃちゃんはそのまま彼氏の建てた家で
生活を続けていた
追い出されてから、母親の元カレがいない間に隙を見て
わたしはみぃちゃんに会いに行ったりしていた
そしてまた月日は流れ
2019年から2021年の1月頃までわたしは大阪で仕事をしていたが
2021年の2月に地元に帰ってきた
母親の元カレが建てた家に近い場所に家を借り
2020年の夏に保護したさしみと一緒に日々を過ごしていた
地元に戻ってきて、1年が経とうとしている頃
家の近く、そして母親の元カレが建てた家の近くで
風は強く、天気も曇りでとても寒い
1月31日のお昼すぎ
わたしは郵便局のATMに用事があり
順番待ちをしていた
郵便局の横にあるお家に
「あ~、小さい子猫だな~」くらいにしか思っていなかった
すると、そこの家のおばさんが
その子猫の首根っこを掴んで
駅の線路の方に持って行ってしまったのである
わたしは、さしみちゃんもいるし
気付いたら体が動いていた
全速力でそのおばさんを追いかけ
「すみません~~!その猫ちゃんどうするんですか?!」
と声をかけた
すると、おばさんは
『最近、うちに来るようになってて少しご飯あげたりしたのだけど住みつかれても困るからちょっと離れたところに連れていこうと思って・・・』
と言ってきた
わたしは、餌やりだけして病気になったりしてもなにもしない
都合のいい善意はやめたほうがいいという考えなので
少し苛立ちながら
「そうなんですね、わたし連れて帰ります」
と返事をした
『え?連れて帰るの?』とおばさん
「はい、寒いしガリガリだし、家に既に猫ちゃんいるけど、部屋が1部屋開いているので病気を患っていても隔離して保護することができます。あと、猫の首根っこを掴むのはやめてください。最悪折れます。」
と早口でまくし立て
郵便局の駐車場に停めてある車の中で待っているおばあちゃんの元へと駆け足で戻った
その猫は本当に軽くて、毛も汚く、臭く、なにより寒さで震えていた
つづく